猫に小判
本日は、会社の筒木さんのお話です。
私の会社には、まだ全員にパソコンを与えられていません。
勿論、必要な人もいれば、必要ない人もいますので、問題はありません。
けれど、状況が少し変わり問題が生じてきました。
そう、必要ない人にパソコンが配られたのです。
筒木さんは、触れないわけでは無いのですが、今までもパソコンを必要としていませんでした。
昔に筒木さんから、表を作ってくれと言われ作ったことがありました。
単純なエクセルの表でした。
「結構、すぐにできるねんな。」と喜んでくれたことを思い出します。
パソコンが机に置かれたその日、筒木さんはパソコンを開けました。
そして、閉めました。
お昼になったので、閉めました。
昼食中、パソコンの話題になり、君は「ワード派」「エクセル派」。
「私は、見積もりが多いので、エクセルですかね。」
「私もかな。」などなど。
社内は、「エクセル派」が多いようでした。
午後の仕事に皆さん会社から、出ていきます。
勿論、筒木さんも。
パソコンを閉めたままで。
夕方、みなさんが帰社。
カタカタ・カタカタ。
音が鳴っているのは、営業部からだけでした。
筒木さんのパソコンは、その日、開くことがありませんでした。
私は、エクセルやワードの使い方を教えてと言われると思いながら、
どう、答えるかを考えていました。
「本、読んでください。」
これが、ベストですね。
筒木さんから、質問はありません。
パソコンが開くこともありません。
今は、パソコンの上に布のカバーが置かれています。
汚れないように、大切に。
7月に置かれたパソコン。
「猫に小判」
「筒木にパソコン」
次に開くときは、きっと何かが起こると思います。
大変なことが・・・。