高校野球春季大会からタイブレーク制

先日、高校野球連盟が来年度の甲子園選抜大会(春の甲子園)より、タイブレーク制を導入すると発表いたしました。

 

WBCや高校軟式野球大学野球でも取り入れられているタイブレーク制。

いったい、どういうものなのか?

どのような変化があるのか考えて見ました。

 

タイブレーク制とは

試合が延長戦に突入した場合に、試合の決着が早く着くように、回の初めからランナーを置いて攻撃を始めるというものです。

 

選抜の設定は、延長13回より、無死1・2塁で、継続打順性にするということのようです。

 

では、なぜ13回から。

無死1・2塁からなのか。

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12回までの決着確立

高校野球の全国大会での12回までに決着する確率は、97.8%だそうです。

残りの2.2%に対して行うということですね。

1つの大会で、あるか無いかという計算になります。

 

無死1・2塁かからというのは、他の大会でも行われている一般的な方法になります。

では、他の大会のタイブレーク制の概要を見てみましょう。

 

世界大会(WBC) 延長11回から  無死1・2塁  継続打順性

大学選手権    延長10回から  1死満塁    打順選択制

軟式野球     延長10回から  無死満塁    継続打順制

ソフトボール   延長8回から   無死2塁    継続打順制

 

すべてがバラバラの設定でした。

 

メリット・デメリット

<メリット>

・引き分け再試合を無くすため。

・投手の投球数超過を無くすため。

<デメリット>

・延長戦でのドラマが無くなる。

・最後の夏なので、最後まで戦わせてあげたい。

タイブレーク制を導入することで、延長再試合が無くなれば、日程の延長ということが無くなるのが、一番の利点でしょう。

けれど、投手の投球数超過を無くすには、延長12回からでは、遅いと思われます。

 

デメリットも、観客としての立場ですから、ルールとして決めてしまえば、その規定から、新たなドラマが生まれてくると思います。

 

表に4点、そしてその裏5点のサヨナラ。  とか。

 

結局、サッカーでも、P.K.戦があるように、

トーナメントとしては、タイブレーク制は必然なのでしょう。

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まだ、決勝戦については、タイブレークを導入するか決まっていないようです。

 

私の意見で言わせてもらえれば、サッカーでも、決勝戦は延長戦で決着がつかなければ、同時優勝ということになっています。

 

野球も同様に決勝戦は、タイブレーク制無しの15回まで。

そこで決着がつかなければ、両校優勝でいいのではないでしょうか。

 

それこそ、決勝戦15回決着つかずは、何十年に一度しかない出来事です。

それも感動すると思いますがね。