2017年日本シリーズの犠打得点率
2017年の日本シリーズも素晴らしい試合でした。
サヨナラゲームということで、とても感動しました。
試合を見ながら、送りバンドが結構多いなぁと感じ、
少し調べて見ました。
無死一塁での得点率
近年の野球は、送りバントよりも強硬策を重視し始めています。
では、得点率は、どうでしょうか。
・バンド成功→得点確率 44.0%
・バント失敗→得点確率 28.4%
→バンド後(成功+失敗) 40.4%
・強硬策 →得点確率 40.6%
あまり、確率については変わらないのですね。
では、この日本シリーズはどうでしょうか。
日本シリーズのバンド得点確率
無死一塁バンド機会 得点回 無得点回 得点率
DeNA 4回 0回 4回 0%
ソフトB 6回 4回 2回 66%
合計 バンド後の得点確率 40%
得点確率は、上記の一般のデータと同じような結果となりました。
けれど、DeNAは、得点「0」。
逆にソフトバンクは、66%と高確率で得点を取れています。
得点を取りたいときに、バンドをする。
そして点を取れることで、ソフトバンクに有利な展開になった1つの要因でしょうか。
日本シリーズの無死一塁での得点確率
では、強硬策ではどうだったのでしょうか?
無死一塁 バント策 強硬策 得点回 得点率 得点率
(強硬策)(強硬策) (合計)
DeNA 14回 4回 10回 6回 60% 42%
ソフトB 14回 6回 8回 1回 12% 50%
合計 強硬策の得点確率 38%
強硬策のデータも、一般データとほぼ同じのパーセンテージがでました。
強硬策は、DeNAが成功しています。
強硬もバント策も、得点確率はあまり変わりありませんでした。
そして、無死一塁の場面の数も変わりませんでした。
ならば、何が勝敗を分けたのでしょうか?
特に短期決戦は、プロでもバントをします。
そのチャンスに応えられたかが、大きな差になったように思います。
DeNAは、バンドの後、得点を取れなかったことで、接戦の試合を取れなかったことが大きかったと思われます。
スポーツニュースでは、あまり取り上げられない犠打。
けれど、その意味は、想像以上に大きいと感じた日本シリーズでした。
プロ野球が終わって、寂しくなりそうです。