プロ野球のFA権は何年でとれるのか。
日本シリーズが終わると熱くなるのが、FA選手の去就ですね。
中田選手を例に挙げて、FA権について説明していきましょう。
FA権とは
FA権とは?
フリーエージェントの権利。
つまり、他の球団と交渉して、他のチームに行ってもいい権利です。
獲得したい球団は、複数年の多額の契約金を用意するケースも多くあります。
日本の場合、
国内FA権・・・高校卒業の場合:8シーズン
大学卒業・社会人の場合:7シーズン
*1シーズンとは、145日間1軍登録があること。
*1年で145日に達していなければ、他の年度と合算をして145日に達していれば、1シーズンとする。
海外FA権・・・国内FA権を行使しなかった場合:9シーズン
国内FA権を行使した場合は、行使後4シーズン
中田選手で考えて見ましょう。
2009年 高校卒業後、ドラフト1位で日本ハムに入団。
2017年 8シーズンの条件をクリアし、国内FA権を獲得。
中田選手は、メジャー挑戦も考えているでしょう。
1番早く、メジャー挑戦をできるのが、
FA権を行使せずに日本ハムに残り、翌年、海外FA権を獲得して、メジャー挑戦。
もう一つは、国内FAを行使し、4年後のに海外FA権を獲得して、メジャー挑戦。
個人的な考えですが、中田の守備がファーストだけでは、メジャー挑戦は厳しいと思います。肩も強いですし、昨年はレフトも守っていた選手ですので、国内4年間で、外野の技術を上げてもらって、外野はどこでも大丈夫という状況で、メジャー挑戦をしてほしいですね。
まめ知識
中田選手が、今年FAしないとういう話がでたら、
「来年、メジャーを狙うのかなぁ。」と言って見てください。
野球をしっているなという視線を感じれるかもしれません。
FAの補償
FAは、選手がどのチームに行くのかということばかり報道されますが、
その裏側で「人的補償」「金銭補償」の2つが動いているケースがあります。
逆にいうと、補償がいらない選手もいるのです。
FA選手のランク
まず、各チームの選手には、年棒により、A・B・Cのランクがつけられます。
Aランク・・・1位~3位
Bランク・・・4位~10位
Cランク・・・11位以下
*Cランクについては、補償はいりません。
人的補償を求める場合
・FA選手を獲得するチームは、任意に28名を選出(プロテクト選手)。
・FA選手を放出した側は、相手チームのプロテクト選手・外人選手・新人を除いた選手の中から1名を獲得できる。
さらに、金銭補償
・Aランク・・・放出選手の年俸の50%
・Bランク・・・放出選手の年俸の40%
金銭補償のみの場合
・Aランク・・・放出選手の年俸の80%
・Bランク・・・放出選手の年俸の60%
*FA選手が2度目以降の場合、補償金額は半減します。
中田選手で考えて見ましょう
誠に勝手ながら、阪神が獲得(関西人なので)したとして説明します。
中田選手
推定年俸 2億8000万円
日本ハムにおける契約金額順位 2位:Aランク
日本ハムが「人的補償」として、1名の選手を阪神から獲得します。
・さらに日本ハムは「金銭補償」として、阪神から年俸の50%の1億4000万円を獲得します。
まめ知識
プロテクト選手の28名というのは、球団にとっては厳しい選択になるようです。
特に若手の伸び盛りの選手をどこまでプロテクト枠に入れるのか。
そのチームの期待選手が見えてくるかもしれませんね。
FAによる獲得選手が多い球団
最後に、FAの話しになると、巨人・阪神・ソフトバンクのイメージです。
では、過去の獲得人数を調べて見ました。
1位 巨人 : 23名
2位 ソフトバンク : 13名
3位 阪神 : 10名
4位 DeNA : 8名
5位 中日 : 6名
6位 オリックス : 5名
7位 ヤクルト : 4名
8位 ロッテ : 3名
8位 西武 : 3名
8位 楽天 : 3名
11位 日本ハム : 2名
11位 近鉄 : 2名
13位 広島 : 0名
予想通り巨人の独壇場です。
上位3チームで、全体の56%。
お金の持っているチームが強すぎるので、FAは、あまり好きではありません。
けれど、「4番ファースト 中田」のアナウンスを甲子園で聞きたいですね。